介護保険情報⑧

シリーズとなっています介護保険情報

本日7回目は・・・・・介護保険の保険料は、どうなっているの?

サラリーマンの場合の介護保険料

民間の会社に勤める夫の給与明細書をみていた妻のゆり子さんは、健康保険の保険料(介護保険料含)の金額が昨年に比べ高くなっていることに気づきました。そこで帰宅した夫の光一さん(43歳)に尋ねてみました。

ゆり子さん
改めて給与明細書をみて気がついたけど、健康保険の保険料が以前より随分高くなった気がするけどなぜかしら?

光一さん
そうなんだよ。会社の健康保険の保険者(運営先)が「国」から「協会けんぽ」に変わったことは前に話したよね。

ゆり子さん
そう言えばそんなこと聞いた気がするけど・・・

光一さん
これまで健康保険の医療と介護の保険料は全国一律だったのだよ。それが平成21年9月分から医療分は都道府県ごとの保険料率になったのさ。介護分は全国一律の保険料率だけど、平成22年4月分から1.19%から1.5%に上がったのさ。

ゆり子さん
保険料率が上がったから保険料が高くなったと言う訳ね。なぜ、保険料率が上がったのかしら?

光一さん
一言で言えば、協会けんぽの財政が厳しいということだよ。長引く景気の低迷で給与が下がり保険料収入が減ったこと、高齢化で医療費の支出が増えたことなどが原因だよ。

ゆり子さん
ところで、介護保険料率はまだ上がるのかしら?

光一さん
さー、それはわからないけど見通しは甘くなさそうだね。

ゆり子さん
給与があまり変わらないのに、保険料の負担ばかり増えて大変だわ。あなた、お小遣いの値上げは当分待っていただけるかしら・・・

40歳から64歳の人の介護保険料

健康保険に加入する40歳から64歳の被保険者の標準報酬月額(給与などを一定の表にあてはめて保険料の計算をする額)や賞与などに介護保険料率をかけて計算します。介護保険料率は、協会けんぽは全国一律1.51%(平成23年4月~)、健康保険組合は規約で決まります。